アサブロ:14才の女子中学生がワクチン接種の翌々日に急死したニュースについて (facebook2023/6/16の内容をそのままメモ)
私は反ワクチン派でも何でもないけれど、下記@のニュースをチェックしていて違和感を2つ持った。
@ “コロナワクチン接種後死亡した人の死因解明を”徳島大教授ら 05月31日徳島 NEWS WEB NHK
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・ A case of fatal multi-organ inflammation following COVID-19 vaccination Leg Med (Tokyo). 2023 Jul. Published online 2023 Mar 20. Received 2022 Dec 22.
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一つは、<14才女子の全身炎死亡論文
[URL] >の動画の投稿者については、2023/4/4投稿でonlineでその論文が載ったのが2023/3/20である。徳島NEWS WEBに2023/5/24に載り、学会誌には7月号である。この投稿者の知識はただ者では無い様だ。けれどもいかにもワクチンで多数亡くなっているような匂わせ方で反ワクチン派を焚付けるような言いぶりである。事実を説明しながら意図は曲がった方向に誘導しかねない危険を感じる。
医療だけでなくこの社会にリスクのないものはない。交通事故で毎年国内だけで3千人弱死亡しているけれどそのために車運転はしない訳にはいかない。蜂刺されアナフィラキシーで毎年30人弱死亡しているがそのために外出しないという人もいない。ワクチン注射で稀にギランバレー症候群を生じ得るがそれが心配なら焼肉を食わない方が余程安全だと職場では言っているが勿論強制はしない。インフルエンザでもコロナでも罹患すれば急性脳症で稀ながら死ぬこともあるがワクチンでは更に稀であっても絶対死なないとは言えない。アナフィラキシーではワクチンに限らず普通の食事でも罹り毎年50-60人国内で亡くなっているともいう。実際小学生が給食でソバなどを食べて死亡したニュースがあったのも周知のとおりである。多くの食物がそのリスクを秘めている。
もう一つの違和感は、国が因果関係死亡をはっきり認めたのはコロナ関連ではたった2名しかいないという(@とB)。下記のAの資料ではゼロである。実態を表しているとはとても思えない。
A 第83回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 資料1-3-1 2022(令和4)年9月2日
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国の判定が間違っているとは言わないが、ただデータ不足で仕方がないと言って済ませてはいけないと思う。広島大学の法医学・病理学グループの論文Cがもっとあることを示唆している。医療現場ではAiが普及して解剖の努力が蔑ろにされているような感じもある。死因究明を積極的にするためには、ある程度のインセンティブを持たせてやはり解剖が必要なのではないだろうか。
抑々死亡時の体温が46℃だったという事実、これを単なるアナフィラキシーだとかサイトカインストームだとかで片付けようとするのには大きな違和感を感じている。42歳死亡女性(B)についてもボスミン注ルート云々など些末な問題で終始しているだけで終わっているのにはこれまた極めて大きな違和感を感じざるを得ない。症状が出始めて9分後には心肺停止に陥っている。喘鳴がないが呼吸促拍があったという点には大いに引っ掛かる。詳しいデータ不明であるけれど、記載内容で見る限りアナフィラキシーを支持するものではない。あれよあれよという間に数分間で心肺停止になってしまったのであり、その現場にいるDrの誰が自信をもってボスミン注の適応と判断出来るか極めて疑わしい。自分でもそんな体験をしているからである(D)。
B ワクチン接種後死亡の42歳、エピネフリン静脈内投与試みるもできず 厚労省審議会、「エピペンの配置、有効期限など啓発を」との意見も レポート 2022年11月11日M3.Com医療維新
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