「もっと病床を」は有限の医療に対する無限の要求、迫井厚労省局長、の記事から感じた事
2021-09-29


「もっと病床を」は有限の医療に対する無限の要求、迫井厚労省局長、の記事から感じた事。

<A>「もっと病床を」は有限の医療に対する無限の要求、迫井厚労省局長。レポート2021年8月23日(月)橋本佳子(m3.com編集長)。m3.com 医療維新 [URL] 。
<B>【塩崎恭久・衆院議員に聞く】インタビュー 2021年9月18日 (土) 聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)。 「 m3.comトップ 医療維新 「アンシャン・レジーム120年」からの脱却必須 - 塩崎恭久・衆院議員に聞く◆Vol.1〜2。 [URL] 」

 この<A>の表題を記事を見て、成る程現場を知るものはさすが分かっているようだと納得した積りであったが、内容を読んでいるうちに腹が立ってきた。同じ頃出ていた記事<B>とを見比べてみて、一見どちらも言っていることは正しく思えて成る程と納得できるような内容であった。
 なぜ、腹が立ってきたのか、改めて考えを纏めてみた。

〇(尾身氏よ、自身の天下り病院の3000床を直ちにコロナ患者に開放せよ
サンデー毎日 毎日新聞 倉重篤郎のニュース最前線2021/8/26 
[URL] )。
〇(「コロナ病床5%」旧国立・社保庁197病院への疑問 法律あっても病床確保は厚労相のお願いベース。松浦 新 朝日新聞記者2021/08/23 東洋経済online 
[URL] )。
この二つの記事のように無責任な評論家の発想なら、現場を知らないのによく言うなあ、程度の受け止めであるはずなのに、<A>の記事についての印象は違った。

 この迫井厚労相局長の言っていることは部分部分では正しいように見えるが、行政を動かさなければならない現場の責任者の言う事とは思えない。現場の責任者であれば現場を動かす義務があるはずである。要するに他人事のような発想で言わば評論家の言いようなのである。
 「・・これは有限である医療に対する無限の要求だが、なかなか分かって頂けない。一方で、感染拡大を抑えた方が、長い目で見ると経済にとってもプラスになる。しかし、どうしても目先の話になり、このあたりのバランスがうまく取れない」などと言って済ます訳にはいかないのが現場でないのか、そういう不信感が湧き出る。
 そもそも感染爆発で入院も出来ずに亡くなっていく状況になれば病床が足りないので仕方がないのだと思考停止する訳にはいかないのは分かり切っているはずである。
 その点、大阪知事はさすが現場責任者だと思う。遅まきながら野戦病院を創ると言い出したからである。名称は変える予定となったようであるが実質は同じである。((独自】「野戦病院」の名称、大阪府が使わない方針…知事「イメージが悪い」。2021/09/03読売新聞。 [URL] )。
 群馬県は自律的に動いている方だと思われるがそれでも市長会から野戦病院の提案が出た時、(病床稼働率は危機的 群馬・山本知事、野戦病院は「最後の手段」2021/9/2 産経新聞。[URL] )マンパワーが問題と二の足を踏んでいる。

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