日本のワクチン医療行政は言っていることとやっていることが違う(日本のワクチン医療行政の矛盾の所在について)
2026-01-17


日本のワクチン医療行政は言っていることとやっていることが違う

 つい最近、高齢者の肺炎球菌ワクチンは「筋注限定」のプレベナー20のみが補助対象に替わった。従来の「筋注ないし皮下注」と添付文書がなっていたPPSV23(ニューモバックスNP)は補助対象から外れた。抑々日本のワクチン行政はこの十数年ワクチン行政は有識者の大声に倣って西欧標準の筋注限定に変わってきていた。
これは新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の時にもいやっというほど感じていたことだけれども、何も米国CDCの言うことをそのまま鵜呑みにすることはない。日本は日本の実情を踏まえた上でワクチン医療行政を行うべきだと思う。新型コロナワクチン開始の頃は筋注限定で皮下注ではダメだとの大合唱の中、実体験で高齢者施設入所者をエコー検査で調べた時は約1/3が筋委縮のために皮下注しか医学的には不適応だった。
高齢者こそワクチンをすべきだと宣伝する一方で筋注限定を強調することは言っていることとやっていることが矛盾しているではないか、と当時は困惑した。その後見做し筋注も可と公知しているようだとの判断でいたが、新型コロナ発生して7年経った今でも筋注限定のワクチン行政には拍車がかかってきている。ワクチン診療専門家もワクチン行政担当者も日本の後期高齢者相の現場を知らないのである。これ以上は長くなるので後で別記したいと思う(なお小児の場合は筋注又は皮下注可でむしろ逆である)。
<〇高齢者の肺炎球菌ワクチン、65歳超への経過措置は設けず2025/12/22日経メディカル [URL] 。
〇第71回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 議事録|厚生労働省 [URL] 。>
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2026/1/17 アサブロ
日本のワクチン医療行政の矛盾の所在について

 良い悪いはさておいて、後期高齢者医療をどこまで行うべきかは西欧と日本とは少なくとも現実は違っている。日本の後期高齢者の実相は暦年齢に関係なく様々で、所謂終末期(人生の最終段階)で片足棺桶に入っている方もあれば90歳過ぎてもピンピン中年と変わりないように見える方もいる。そのピンからキリまでの間は光のスペクトラム様で、一律な線は引きがたい連続性の所謂グラデーション状態である。そして介護が必要になった後期高齢者の所謂るい痩者でもそれなりに元気な方もいるし、更に食べられなくなったから人生の終末期と一律に判断し難い方もいる。ここではそのキリに当たる方々を念頭に置いて述べるがそれもグラデーション状態である。日本は超高齢者社会のトップランナーのためか、そのキリへの対応が西欧とは異なっているのである。
要介護者の実相もグラデーション状態で、キリのキリへの対応でも実際の現場感覚として言うと、脱水を避けるためのdry-side管理を行えば極端なことを言えば半年も1年も長生きする場合もあるし、1ケ月点滴だけで過ごしていてもある時突然再び食べ始めるようになることさえある後期高齢者を、どこまで治療管理を行えばよいのかを常に自問自答しながら行っているのが日本の医療介護の現場である。要するに人生の最終段階になりかつ逆戻りしなくなる時点(誰でも必ずある時点)がどの時点なのかの判定を慮ることの大事さに苦労するのである。
 そういう現実の中で穏やかに亡くなっていく高齢者は痩せて枯れ木のようになっていく方もいるので、当然ながら全身筋肉も萎縮していく。それ故決して終末期ではなくてもワクチン筋注の不適応の方も出てくるのである。

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